イギリスの新聞『ザ・タイムズ』によるとーAリストのセレブたちの肌があんなに綺麗に見える本当の理由は、£255(約5万円)のクリームなの?

イギリスの新聞『ザ・タイムズ』によるとーAリストのセレブたちの肌があんなに綺麗に見える本当の理由は、£255(約5万円)のクリームなの?

「見てください」と鶴田直輝氏はテーブル越しに言います。彼は透明でとろみのあるジェルを手のひらに出し、それを顔の右側、顎のラインから頬、額、そして髪の生え際へとマッサージしていきます。
「よく見て」と彼が言うので、私は半信半疑ながらも注視していると、数分のうちに彼の顔のその半分が明らかに引き上がっていくのが分かります。頬はよりすっきりと引き締まり、眉はわずかに高い位置に上がっています。

鶴田氏のジェル ― シンソウスキンケア・エッセンス ― は、最新の奇跡のクリームとして注目されており、Aリストのセレブたちにも愛用されています(ドリュー・バリモア、ジェニファー・アニストン、シャーリーズ・セロン、エヴァ・ロンゴリア、グウィネス・パルトロウ、そしてマドンナがその名を連ねます)。

美容ジャーナリストとして、毎月のように「奇跡の製品」を見てきましたが、ここまで顔に変化をもたらす製品は初めてです。私は彼に尋ねました。「どうしてこんな効果が出るのですか?」

「ナチュラル成分だけでリフティング効果を出すのはとても難しいんです」と鶴田氏は言います。「シンソウスキンケアが他と違うのは、成分の組み合わせと、それが肌に浸透する仕組みにあります」。

鶴田氏は元々、航空宇宙工学を学んでおり、その後、深海水を利用した淡水化システムの設計に携わっていました。日本沿岸の水深600メートルで採れる深海水の特性に魅了され、スキンケアへの応用を開始。そこにさらに60種類以上の成分を加えていきました。

中でも注目すべきは「フラーレン」。これは強力な抗酸化作用をもつ炭素構造体で、鶴田氏によると、ビタミンCの125倍の抗酸化力があり、老化の原因となるフリーラジカルを除去する効果があるといいます。

さらに重要なのは、それらがナノサイズであるということ。多くのスキンケア成分は分子サイズが大きすぎて、皮膚のバリアを通過できません。しかしナノサイズであれば、肌の細胞と細胞の隙間をすり抜け、真皮層にまで届くのです。

このナノテクノロジーは、現在多くの大手化粧品会社が研究開発に力を入れている分野。ロレアルはナノテクノロジーに関する特許を最も多く保有しており、P&G、エスティローダー、資生堂、ディオールなども多額の投資を行っています。

しかし、肌に浸透する粒子は健康上のリスクをもたらす可能性があるのでしょうか?真皮には毛細血管のネットワークがあり、そこから成分が血流に入る可能性があります。たとえば酸化チタンは優れた日焼け止め成分ですが、白浮きします。ナノサイズにすれば透明な日焼け止めになりますが、ナノ粒子が太陽光と反応してフリーラジカルを生む懸念が昨年浮上しました。

このような懸念に対し、英国の化粧品トイレタリー香水協会(CTPA)はこう述べています:
「ナノテクノロジーに関する社会的議論は、環境および人体への潜在的なリスクについての問いを投げかけています。しかし、この技術とその安全な使用については、世界中の規制機関によって常に検討・評価されています」。

鶴田氏はより安心感を与える姿勢で、フラーレンを供給している会社のウェブサイトを紹介し、安全性と有効性を示す研究結果を提示してくれました。


では、「化粧品」として販売されている製品が肌に生理学的な効果をもたらすことはない、という従来の主張はどうなったのでしょうか?

以前は、もし本当に効果があるならば、それは「薬品」として分類されるべきで、医師の処方でのみ販売されるべきだと皮膚科医たちは主張していました。しかし、現在では「コスメシューティカル(化粧品+薬品)」と呼ばれる新しいスキンケア製品が登場し、登録や再評価の義務はありません。

薬品として承認を受けるには莫大なコストがかかるうえ、市販できず処方薬としてのみ販売が許されるため、化粧品会社にとってはハードルが高いのです。加えて、米国食品医薬品局(FDA)は、薬品や医療機器とは異なり、化粧品およびその成分について、市場に出る前の承認を必要としていません。

シンソウスキンケアの製品ラインは3つ:エッセンスに加え、リフレッシュ用のスプレーミスト、角質ケア用のグロウトリートメント。さらにアイクリーム、マスク、スパメニューも現在開発中です。

イギリスではシンソウスキンケアは公式サイト(shinso.co.uk)のみで購入可能で、お値段は£255(約5万円超)。これはまさに“投資”の一品と言えます。

鶴田氏は一般的な販売チャネルには興味を持っておらず、彼のスキンケア業界や流通への意見は、紙面には載せられないほど。代わりに、彼は限られた皮膚科医や美容外科医とだけ連携しています。たとえばビバリーヒルズの著名な美容外科医、ロバート・アップルバウム医師など。彼らは製品のメカニズムだけでなく、セレブ顧客のニーズもよく理解していると鶴田氏は言います。

アップルバウム医師はこう語ります:
シンソウスキンケア・エッセンスは、非常に効果的な肌の若返り効果をもつユニークな製品です。外見の即効的な変化と、長期的な恩恵の両方が得られます」。

一方、英国の皮膚科医はやや慎重な見方をしています。
皮膚科医ステファニー・ウィリアムズ医師(eudelo.com)は言います:
「この製品には、アセチルヘキサペプチド-8(筋弛緩作用)やヒトオリゴペプチド-1(肌細胞の成長を促進)といった、エイジングケアに有効な成分が含まれています。成分表示の上位にあることから、十分な濃度で含まれている可能性が高いでしょう。ただし、“即効性”については誇張があるかもしれません。実際の生物学的変化には時間がかかるからです。しかし、全体としては良質で有効な成分が含まれた製品です」。


私自身がこの魔法のエッセンスを使っているか?もちろんです。開発者の使い方を真似てマッサージしています。

初めて使った時には、確かにリフトアップを感じました。鶴田氏によれば、効果は3日ほど持続するとのことで、連続使用するとその変化はあまり感じられなくなりますが、1週間使用を控えた後、寝不足で迎えたフライト明けの朝に使ってみたところ、その効果は劇的でした。正直、もう手放せません。

イギリスの新聞『ザ・タイムズ』